なぜ世間と真逆のことを言っているのか

 

― 40代・50代のダイエットがうまくいかない本当の理由

ダイエットについて発信していると、

「それって世間と逆じゃないですか?」

と言われることがあります。

たしかに、

・食事制限はしない

・糖質制限はしない

・頑張らせない

・追い込まない

こう書くと、

世間でよく見るダイエット情報とは真逆に見えると思います。

でも、最初から逆張りをしようと思っていたわけではありません。

現場で40代・50代の方と向き合い続ける中で、

どうしても無視できない違和感があっただけです。


世間で「正しい」とされているダイエットが合わない人もいる

世の中には、こんなダイエットの考え方が溢れています。

  • 食べる量を減らせば痩せる
  • 糖質を減らせば体重は落ちる
  • 我慢できないのは意志が弱い
  • 続かないのは努力不足

実際、これで結果が出る人もいます。

若くて、体力があって、回復力が高い人。

生活に余白がある人。

だから、

「全部が間違っている」とは思っていません。

ただし、

40代・50代の女性のダイエットでは、この考え方がうまく噛み合わなくなるケースが本当に多い。


頑張っているのに痩せない人ほど、同じ言葉を口にする

僕が相談を受けてきた中で、

一番よく聞く言葉があります。

「ちゃんとやってきたつもりなんです」

・食事制限もした

・糖質制限も試した

・間食も我慢した

・運動も頑張った

それでも

「痩せない」「続かない」「リバウンドする」。

この状況で、

「もっと頑張りましょう」と言うのは、正直できませんでした。


40代・50代になると、体は“痩せる”より“守る”を優先する

ダイエットがうまくいかない理由を

意志や性格のせいにされがちですが、

実際はもっとシンプルです。

年齢を重ねると、体は変わります。

  • 回復に時間がかかる
  • 疲れが抜けにくい
  • 無理が積み重なりやすい

この状態で

食事を減らし続けたり、

我慢を重ねたりすると、

体はこう判断します。

「これ以上減らされたら危険だ」

すると、

エネルギー消費を抑え、

脂肪を残し、

食欲を強める。

つまり、

痩せない方向へ、体が正しく調整する。

「食べていないのに痩せない」

「我慢しているのにリバウンドする」

これは怠けでも、甘えでもありません。

体の仕組みとして、かなり自然な反応です。


だから、食事制限を前提にしない話をしている

ここまでを見ると、

なぜ僕が世間と逆のことを言っているのか、

少し見えてくると思います。

・もっと減らそう

・もっと我慢しよう

・もっと頑張ろう

ではなく、

・今、減らしすぎていないか

・無理が続いていないか

・この生活は続く形か

ここを先に見る必要がある。

特に、

何度もリバウンドしてきた人

頑張るほど痩せなくなった人

ほど、この視点が抜け落ちています。


真逆のことを言っているけれど、否定したいわけじゃない

世間のダイエット方法が悪いわけでも、

糖質制限が絶対ダメだと言いたいわけでもありません。

ただ、

前提が違う人が、同じやり方を続けて苦しくなっている

という現実がある。

その人たちに対して、

同じ言葉を投げ続けるのは違うと思った。

だから、

あえて真逆に聞こえることを発信しています。


ダイエットが続かなかったのは、合わなかっただけ

うまくいかなかった経験があったとしても、

それは失敗ではありません。

「今の体に合わない方法を、

 真面目に頑張って続けてしまった」

ただ、それだけのことです。

40代・50代のダイエットは、

若い頃と同じ考え方では通用しません。

方法の前に、

体を見る前提を整える。

それが、

僕が一番伝えたいことです。

 

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